自作パソコンに挑戦!
ふと気がつくと、中学校でパソコンに出会ってからかれこれ6台のパソコンを所有したことになります。でも、ほとんどゲームのためですが。
7台目(7代目)のパソコンはそろそろ自作でもいいんじゃないかな〜と思っていました。しかし、基本的に電気関係に弱く、めんどくさがりやのわたしに自作が可能なのだろうか?話に聞くところ、自作パソコンはプラモデルを作るようなレベルらしい・・・。説明書どおりに組み立てればなんとか組みあがるということなので、わたしにもできるかな?いちおうメモリや拡張スロットくらいなら差したことあるし、なんとかなるでしょ! というわけで、2002年の夏のボーナスは自作パソコンじゃ〜!
念のために書いておきますが、自作パソコンっていうけれど、ハンダ付けや溶接のような工作は一切なしです。自分が気に入ったパーツをそれぞれ買ってきてくみ上げるだけ、それが自作パソコンです。メーカーが売っているパソコンはレストランで言えばセットメニューみたいなもんで、自作はすべての料理を単品で注文するようなものです。セットっていらないものがよく入っているじゃないですか。いらないものの分まで値段に含まれるより、自分のほしいものだけをチョイスしたい!そう思ってしまったんですね、わたしは。
それにしてもWindowsXPが発売されてから検討していましたから半年以上考えていたんだな〜。これだけ考えたんだからさぞかし良いものが出来上がることでしょう・・・?
購入当日までに考えたわたしのパソコンは次のようなものでした。
1 予算は15万円
2 ケースはミドルタワーでオシャレなやつ。でも拡張性が高いのがいいな。
3 CPUはセレロンじゃなければなんでもOK。でもデュアルCPUがいいな。
4 メモリは種類はなんでもいいから512MB以上。
5 ビデオカードは今はやりのGFORCE4で。
6 LANカード必須。
7 予算が許せばDVD−R/RWドライブを装備したい。
8 予算が許せばビデオキャプチャ機能がほしい。
9 キーボードはメカニカルタッチのものがいい。でもコンパクトなのね。
10 モニタとマウスはあるからいらない。
11 OSは XP Professional じゃなきゃいや。
15万円じゃ7と8は無理だろうな・・・。と思いながらもいよいよ運命の日がやってきました。
いよいよ決行の日!
2002年7月4日木曜日。思い切って休暇をとっちゃいました!土日に購入することも考えましたが、土日の秋葉原はめっちゃ混んでて、とてもお店の人に長い時間相談できるような状況ではないのです。なにせ初めてだし、いろいろいっしょにみてもらわないと・・・というわけで平日狙いです。
朝8時に起きて(こういうときはめざましなしで起きられます)身支度を整え、出発の前にインターネットで最後の復習。デュアルCPUについて調べてみました。性能が低いCPUでも2つを同時に動かすことで高性能を発揮するデュアルCPU。う〜んたまらん。絶対これだなやっぱ。でもさらにいろいろ調べるとアプリケーションがデュアルに対応していないと性能を発揮できなかったり、3Dグラフィックの表示などはあまり性能が変わらなかったり、まだまだこれからのスタイルのようです。一抹の不安を抱えながら一路秋葉原へ出発!時刻は9時40分。車で20分程度で到着します。
午前10時。秋葉原の公共駐車場に車を停めます。今日の天気は快晴で、これからどんどん暑くなりそう。わたしの車は運悪くエアコンが壊れているのでちょっと不便だけど屋根つきの立体駐車場に停めましょう。
秋葉原の朝は午前11時からです。(ちなみに夜は8時まで。8時になるとどんどん店が閉まっていきます。)まだ1時間近くあるので、あたりを付けに秋葉原を歩き回ります。平日のこんな中途半端な時間にもかかわらず、人がいっぱいいますね〜ここは。サラリーマンにOL、そしてオタク・・・。う・・・わたしもその一員に見えるのか?(汗)
さて11時になりました。買う店はもう決めてあります。お店の名前は「ツクモDOS−Vパソコン館」。4階が自作パーツフロアらしいですが、外から4階の窓を見ると、「自作パーツ一式見積」なんて書いてあったので、忙しくても付き合ってくれるだろうという期待と、ツクモ電気に親切にしてもらったことが過去にあったからここに決めました。まあ、気に入ったものがなければ別の店行けばいいしね・・・でも自分の性格はわかっています。なんでも最初の店で買ってしまうのですわたしは。車もマンションもそうだったな・・・。
あっさり計画変更!?
お店は予想どおり空いていました。土日に来たときには身動きできない状態だったのにやっぱり平日は良いですね^^ 中を一巡りしたあと早速お店の人に話しかけました。
「あのう 初めて自作パソコンを組みたいのですが、一緒に見積もってもらえませんでしょうか?」
「はい。少々お待ちください!」
といって電話をする店員さん。レジを代わってもらおうとしているようです。いや〜すまんのう。まもなくして、見積もり票を片手に店員さんがやってきました。
「お待たせしました。どんなパソコンがご希望ですか?」
「予算は15万円です。今セレロン733なんです。だからセレロンは嫌なんです。」
「ではペンティアム4ですかね?」
「ペンティアムにはこだわってはいないんですけど、デュアルCPUってどうですかね?難しいですか?」
店員さんの表情が変わりました。
「デュアルですか〜。デュアルはあんまり良くないですよ〜。アプリケーションが対応してないとほとんど意味ないですし。」
「でも、一度にいろんなアプリケーション立ち上げたときとかに威力発揮しません?」
「う〜ん変わらないですね〜。パソコン、主に何にお使いですか?」
「えと、ゲームとかテレビ録画とかWebとか・・・。」
「う〜ん意味ないかもしれませんねぇ。ペンティアム4とかにした方が処理はスムーズだと思いますよ。」
「あ〜やっぱそうですか〜。んじゃペンティアム4で。」
こら!半年間に渡る計画はどうなったんだtoki!ごく普通にペン4にしていいのか!
「やっぱペンティアム4にしておけば間違いないですよね〜♪」
「ええそうですね^^」
・・・というわけでCPU変更。ペンティアム4マシンになりそうです。
「クロック数どうします?やっぱり2.26Gですかね?」
「えと、ペン4ノーマークだったんで良くわからないんですけど、そんなもんですか?
「そうですね〜もっと上のもありますけど、ご存知だと思いますが最上級は値段が高いんで^^;」
「ふんふん。あ、これが一覧ですか。げ、最速は4万円超えるのか^^;2.26Gは3万円ちょっとですね〜。」
「とりあえずこれにしておいて、後は予算とご相談ということでどうでしょう?」
「そうですね。そうしましょ^^ ということは次はマザーボードですかね?」
「そうですね〜。ここら辺のが対応のマザーです。」
どんなパーツが揃うかな?
蛍光灯の光に照らされながらショウケースに並んでいるマザーボードたち。マザーボードなんて見たってわからんわからん^^; 赤い基盤やら青い基盤やら通常見えない基盤のくせにカラフルじゃの〜とにかく店員さんとの相談で、一つの基盤をチョイスしました。
「OSはどうします?」
「XP Professional で!理由は聞かないでくださいっ!」
「は、はい^^; XP PROですね^^;」
理由を聞かれても困るのです。ホームエディションよりプロフェッショナルのがかっこいいからなんて言えないもんね〜。
次はハードディスク。コストパフォーマンスを考えると今は80Gがオススメらしい。
「あれ?IBM製が一番安いんですね〜一流メーカーなのになんでだろ?」
「IBM製の方が故障とか良く聞きますからね。」
「そうなんだ〜。んじゃこっちので。」
わたしの選んだものは流体軸を使ったモデル。なんだかよくわからないけど、音が静かで性能がいいらしい。店員さんの説明と雑誌に書いてあった内容が同じに聞こえたので、それにしました。
「あとは肝心のケースですかね?」
「こちらにあるもので全部ですが、お気に入りのものはありますか?電源のワット数とかは気にしなくていいですよ。」
「ふ〜ん やっぱ前面にUSB付いてるといいんだよな〜 んじゃこれ!この白いの!」
「こちらですね。これは前面がアクリルになっていて人気のモデルなんですよ。」
そうだろうそうだろう。なんせわたしの目にとまったデザインなんだから。
「あとは・・・フロッピーつけときます?2000円しないですし。」
「そんなに安いんだ。んじゃ買っとこうかな。」
NEC製のドライブが1679円ということなので、とりあえずそれを選びました。
グラフィックボードについても相談しました。でも、最近はオンボード(マザーボードにはじめから組み込まれているもの)でもかなり性能が上がっていて、普通のゲームやDVD鑑賞だったら十分すぎる性能を持っているとのことでした。でも、先ほど選んだマザーはグラフィックボード内臓ではありません。そこで、内臓しているものに変更。見積もり票を書き換える店員さん。いや〜手間かけるのう。
「このボードはUSB2もLANも付いてますから、別にそろえる必要ありませんよ。」
そうなんだ〜。それはちと寂しいが楽チンじゃな。次にメモリ。相性があるので最低限買っておいて、ちゃんと動いたらもう1枚増設したほうが良いとのことだったので、512Mを1枚購入決定。500上乗せで交換保障も付くそうなので、つけちゃお。
「キーボードもほしいんですが。」
「どんなのがよろしいですか?」
「あれがいいんですよ、ほら、メカニカルなやつ!カチャカチャいうやつです。でも、コンパクトなのが良くて、変なインターネットボタンとかついててでかいのは嫌なんですぅ〜。」
「コンパクトというのはないですが普通のサイズのでしたら最近こちらが入荷しました。」
見せてもらったキーボードは見た目はオーソドックスな昔のPC−98のようなデザインでしたが、キータッチがちょっとかためなメカニカルタッチでゼツミョーだったのでこれに決定!
「最後にCD−ROMドライブがのこりましたが。」
「そのまえに、これでいくらになります?」
計算機をたたいてもらったら約12万円。DVD−Rにしたら予算オーバー、だけどCDにしておけば安いキャプチャボードも買えちゃうかも・・・。う〜んどうしよ。
「DVD−R/RWなら35000円くらいでありますよ。あ、でもちょっとオーバーしちゃいますねぇ。」
書き込めるDVD。ステータスとして持っていなければ!と思い込んだわたしはそれの購入を決断。
「これ、聞かないメーカーですけど中身はパイオニアですのでお買い得ですよ^^」
ふ〜んそうなのか。ほんとだ、製造元がパイオニアになってる。んじゃこれで。キャプチャはUSB接続の安いやつあるからとりあえずそれつかお。
「それじゃ〜これでパソコンになりますよね?足りないものありませんよね?」
「はい、あとマウスとモニタさえあれば動きます。」
「ドライバー一本で大丈夫なんですよね?」
「ええできますよ。組み立てるのはそんなに難しくないですから。」
というわけで梱包してもらった一式を車に運んだのですが、とにかく重かった!わたしの細腕ではかなり大変で、その日一日手の感覚がおかしかったし、次の日は筋肉痛、腕だけじゃなく全身筋肉痛になってしまいました^^;
さて、その後はせっかくなのでもうちょっと秋葉原を徘徊してお昼をお気に入りのラーメンやさん(お店は内緒)で食べて、家に帰ってきたのが13時30分。約半日の買い物でした。
いよいよ組み立て開始!
それではいよいよ組み立てだぁ〜!半日で終わるかな?
まずは基盤を取り出してみます。う〜ん鼻に心地よい素材のにおひ・・・。現段階では拡張スロットに挿すボードがないので、PCIスロット×6とAGPスロット×1が全部空いている状態になります。拡張性は抜群ですね。
CPUの取り付け。CPUを乗っけてその上からCPUクーラーをかぶせます。このクーラーをしっかり取り付けないと、一発でCPUが壊れてしまうそうな。昨今のCPUの表面温度はホットプレートなみらしいので、それも納得。慎重に取り付けます。緊張してたのでCPU自体の写真を撮るの忘れてましたねそういえば^^;
メモリの装着。これはもう経験値高いですのでなんなくクリア。けっこう硬いんですよね。初めて挿したときはほんとに苦労しました。逆向きに挿そうとしててかなりびびったこともあったなぁ。将来はここにもう1枚挿して、メモリ1G超えを目指します。
次はマザーボードをケースに取り付けます。ケースを箱から出して、さらにケースをばらします。前面のアクリル板はマイナスのネジでとまっていますので、プラスドライバーでは開けられません。店員さんに騙された〜!な〜んてかわいそうか。しかし見てくださいこの外観!えれがんと〜!真っ白ボディに透明アクリル板、金属の電源・リセットスイッチ!ひゅ〜ひゅ〜!
唯一の失敗!?
まずはマザーボードをケースに当てて見ます。すると・・・あれ?ケース背面のI/Oパネルの形状が合わない!?パネルのほうはマイク・イヤホン・スピーカ端子が右下に横に並んでいるのに対して、マザーボードは右に縦に並んでいます。どうする?このままじゃあスピーカが使えんぞ・・・。
わたしの決断は下の写真です!作りかけのプラモデルの箱からおもむろにニッパーを取り出し、力任せにパネルを切断!背に腹は変えられん!どうせ後ろだし、見栄え気にしてもしょうがないもんね。
ふ〜やっと切れた。手が痛いのでちょっと休憩。
ふと、なにげにマザーボードの付属品を見ていたら、おろ?こりゃパネルだ。げげ!このマザー用のパネルが付属していたのです!しばらく呆然としてしまうわたし・・・。で、でもどうせいらないパネルだもんね〜結果オーライって感じ?・・・ふう。
順調な組み上がり♪
気を取り直してケースにマザーボードを固定。ケースに付属していたネジがマザーボードのネジ穴より少ないみたいだけど、バランスよく配置すればいいか〜ってな感じで取り付け完了。
フロッピーディスクドライブを取り付けます。・・・と思ったのですが、このドライブの色、よくあるクリーム色なんだよね。真っ白なケースの真ん中にクリーム色のフロッピードライブ・・・今回は取り付けるのやめよう・・・。
ハードディスクを取り付けます。
そしてDVDドライブ。これもクリーム色なのですが、まあ、一番上に付くからそんなに変じゃないし、これがなかったらどうしょもないしね・・・。
ここからが一番不安だったところ。各ケーブルをマザーボードに繋ぎます。各電源も忘れずに接続。形がそれぞれ違うから素人でもなんとかなるね^^
やった完成〜!
はい、後はフタして繋いでできあがり!でも実際は狭い場所での作業ですので、パソコンの裏に各機器のケーブルを接続するのは大変です。電源立ち上げてみたら電源ランプが付かないなど、細かいところで配線ミスが見つかったりしましたが、そこはもう一度ケースを開けて修正しました。
大体ハードが組みあがるのには3時間といったところでしょうか。いや〜素人でもできるもんなんですねぇ。
ここまではほぼ順調にすすめてきました。ここからはいよいよソフトのインストールです。OSはほとんど自動でインストールされます。時間は1時間ほどかかりますが。
次にさまざまなアプリケーションをインストールしていきます。OSがいままで9x系だったので、いろいろ制限が出てくるはずと覚悟していましたが、やはりありました。デジカメの接続ができなかったのが最初の発見でした。しかし、旧マシンとはLANで繋がっていますので、めんどうではありますが、なんとか画像は取り込めます。今回のレポートの写真も無事に載っていることだし。これからはXPだもんね。少しぐらい我慢しないと うんうん。
と、いうわけで、今回のレポートはオシマイで〜す^^